2025年1月31日

唐津城の「鶴」と「亀」

亀頭櫓(きとうやぐら) 唐津城本丸(舞鶴公園上段広場)北端に位置する櫓 2017年中頃まで休憩所および臨時売店として使用されていた(現在閉鎖中)

城の東西に砂浜と松林が、空を舞う鶴の翼のように広がっていることから「舞鶴城」とも呼ばれる唐津城だが、同地に「鶴」と同じく長寿の象徴とされる「亀」の名を冠する場所が存在することはあまり知られていない。
現地案内板より.jpg
 本丸の先端に「亀頭櫓」と呼ばれる櫓がある。本丸の形を亀の姿に見立てた際に頭部に位置する場所であることが名前の由来と思われがちだが、元々は魔除けや儀式を行う場として使われた「祈祷櫓」であったと伝えられる。本丸内に宗教施設があったとはにわかには信じがたいが、現存城跡でも島根県の松江城には築城祈願のために建てられたとされる祈祷櫓の跡が残されている。
 余談だが、江戸時代の唐津城絵図(画像)では二ノ曲輪の北端、天守台から見ると鬼門の方位にあたる北東に現在の亀頭櫓に相当する櫓の姿が描かれている。また、対応する裏鬼門の方位である南西側には、文政年間に奉納された石造りの鳥居2基を備えた神社があり、金比羅神と稲荷神が祀られている。亀頭櫓と合わせて鬼門を封じ、邪気災厄を祓おうとしていたのだろうか。
鬼門封じ.png

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