2025年12月26日

名木 舞鶴公園のフジ

唐津城中段には『舞鶴公園のフジ』の名で知られる藤の木(ノダフジ)が生育されており、毎年4月下旬から5月上旬にかけて見事な花房をつけ、市内の観光名所の一つとなっているが、誰が何時植えたものなのかはあまり知られていない。
明治31年10月のとある日、当時唐津城址(舞鶴公園)にて城守を任されていた元唐津藩士・向江鉄太郎紀勝の所へ、朝鮮漢城(現韓国・ソウル市)内にて金物商を営んでいた友人から2つの藤の実が送り届けられてきた。当時、病に伏していた紀勝は見舞いに来ていた息女にこの種を託し、本丸の上段と中段に一つずつ入念に植えさせた。
紀勝は藤の成長を見ること無くこの世を去ったが、藤はその後も地元住民の手で大切に育てられ、やがて県内有数の大木となり、昭和47年には市の天然記念物として指定された。

(出典:昭和52年7月10日 松浦文連ニュース 郷土史発掘その32 唐津城の藤の由来 稲富正雄)

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