2024年10月4日

唐津城から見える『星の王子さま』の大蛇

童話『星の王子さま』にて登場する「象を飲み込んだ大蛇(ボア,蟒蛇,うわばみ)」の絵は、作者であるサン・テグジュペリがグアテマラに滞在中に見たセロ・デ・オロ(Cero de Oro)と呼ばれる山の形に着想を得て生み出されたとされるが、なんとフランスともグアテマラとも関係のない唐津でそれとよく似た風景を見ることが出来る場所がある。
唐津湾内に浮かぶ高島を唐津城より眺めてみると、居住地が広がる平地の先端部は蛇の頭に、浅い2つの起伏を持つ山は象を丸呑みして大きく膨れ上がった腹部に見立てることが出来る。
Screenshot_20240920-155641.png
出典:星の王子さま(原題:Le Petit Prince)
作中冒頭では幼少期の主人公がこの絵を大人達に見せ、これが恐いかどうか尋ねたところ、「帽子が恐いはずがない」と返されてしまい、体の中が見えるように描き直してもろくに相手にしてもらえなかったため、画家としての進路を諦めてしまうといったエピソードがある。
長い体で絞め上げた獲物を丸ごと呑み込んで、6ヶ月かけてゆっくりと消化していくこの大蛇は、6ヶ月おきに新たな侵略に着手していた当時のナチス・ドイツに対する警鐘であったとも解釈されている。
Screenshot_20240920-155502.png

< 一覧に戻る