唐津城内 & 常設展示案内

GUIDE

展示品

Exhibit

薙刀

銘 肥前国忠吉

初代唐津藩主寺沢広高の重臣であった今井家に伝来した薙刀で、江戸時代初期の肥前刀の名工としても名高い初代忠吉の作です。
この雑刀は先の幅が余り大きくならず、反りもほどよく、品格を具えた姿形です。本来は今より大きく作られていましたが、後の時代に加工され、長さが少し短くなっています。

唐津城絵図

江戸時代中期の唐津地図

本丸の中心に東西に弧を描いて伸びる松原が、鶴が翼を広げた姿に見えることから「舞鶴城」とも呼ばれます。この絵図は、宝暦12年(1762)に土井氏から水野氏へ唐津藩が引き継がれる際に作成された絵図と考えられており、城内の門や櫓、番所などの施設が詳細に描かれています。

金箔瓦

江戸時代中期の唐津地図

天守台南の二ノ曲輪(にのくるわ)で発見された7面下旧石垣では、旧石垣浦の盛土から金箔瓦の破片が出土しました。豊臣政権との関わりを示す金箔瓦が、唐津城最古の盛土である旧石垣の裏から出土したことにより、豊臣秀吉が築いた肥前名護屋城との関係が深いことがうかがえます。これにより、唐津城の築城が開始された慶長7年(1602年)よりも前に、金箔瓦を用いた重要建物が築かれていた可能性も指摘されるようになってきました。

家茂直筆書状

将軍直筆の書状

第1次長州征討後、10万石の削減等を含む長州藩との戦後交渉の際に、14代将軍徳川家茂が老中小笠原長行に長州処分に関する全権を委任した書状です。将軍が直筆でこうした全権委任状を出すことは異例で、長行の交渉能力への期待の表れであるとともに、諸大名に対する権力行使のための絶対的な保証の意味も含めて与えられたとも考えられます。

朱漆塗紅糸威仏二枚胴具足

17世紀前半朱漆の甲冑

初代唐津藩主寺沢広高の重臣であった今井家に伝来した甲冑です。全体に鮮やかな朱漆が塗られ、 胴には僧侶が身につける「袈裟」が美しい金蒔絵で描かれています。籠手や佩楯(膝上の防具)には輸入品のビロードや絹が使用され、全体的に高級な素材で、非常に丁寧に仕立てられています。

豊臣秀吉朱印状

秀吉から寺沢氏への朱印状

慶長の役の際、兵糧や武器・弾薬の配布の方法や、配付後の保管に関し、
豊臣秀吉が寺沢広高に命じた朱印状です。注目すべきは、米を博多(福岡市)において渡すので、各大名達が取りに行くよう記されるなど、当時、名護屋だけではなく、博多も朝鮮出兵の拠点として利用されていたことがわかります。

唐津焼

Karatsu ware

古唐津、唐津焼の展示

唐津の伝統美を体感

古唐津を初めとして、様々な唐津焼の展示を行っています。唐津焼の創始期である16世紀末~衰退期に転ずる17世紀半ば頃までに創られたものが古唐津と呼ばれており、唐津城では唐津焼の歴史を学ぶことができます。

唐津焼の歴史

伝統の誇り、唐津焼。

16世紀末から焼かれ始めた唐津焼は、形や色合いが多様で、素朴な風情と表情豊かな味わいが多くの茶人にも愛されました。「一井戸、二楽、三唐津」という茶碗の格付けがあるように、昔から多くの茶人に愛されてきました。

町民文化と産業

Culture of the townspeople and Industry

唐津城の展示コーナーでは、町民文化と産業について
豊富な絵やデジタルサイネージで学びながら楽しめます。
歴史を通じて唐津市の魅力を再発見でき、
当時の町民の暮らしや唐津の発展に関わる産業も知ることができます。
また、現存の建物の歴史を知れる貴重な場所です。

多宝塔

3回叩いて宝当神社へGO!!

唐津城大手登り口左手にあります。多宝塔とは、法華経の信仰に由来するもので、塔身に釈迦如来と多宝如来のお姿を掘り出したものです。この多宝塔の仏面は深くえぐりとられた格好になっています。それは仏像の顔面を石で三度叩けば、「願いごとが叶う」と言われています。

絶景のパノラマビュー

Spectacular panoramic view

唐津城の5階展望フロアには、周辺一帯を見渡せる絶景のパノラマビューがあります。
北側には唐津湾、遠くは壱岐、南側には城下町、東側には虹の松原、伝説の鏡山、
西側には大島へ続く西ノ浜と360度見渡せます。
また、唐津市街を眺めると、江戸時代からの古い町並みなどが見え、
歴史的な風情と寺沢志摩守広高の堅固な城づくりの意図を感じることができます。
周辺の山々や浮岳や鏡山、虹ノ松原、玄界灘、遠くは壱岐島も見渡すことができる
自然と歴史的な町並みの美しいコントラストを見ることができます。

唐津のおみやげ

Souvenirs of Karatsu

お土産コーナー

思い出のお裾分け

唐津城の1階お土産コーナーでは、唐津焼や唐津漆器、唐津市で採れる柑橘類やお菓子などの地元の特産品が販売されています。唐津焼は伝統工芸品であり、素朴な風合いと多彩な装飾技法が特徴的です。また、唐津城限定御朱印もお求め頂けます。

唐津の四季

Four Seasons in Karatsu